結成から1年たった「9条の会 にしよど」は7月14日、西淀川区民ホールで大原穣子さんと野田淳子さんによる「講演と音楽の夕べ」をひらき、学童の子どもたちから高齢者まで約350人が参加しました。
区内の学童保育の子どもたちによる元気いっぱいの「南中ソーラン」の踊りと「折り鶴」の合唱でオープニング。
その後、登壇した方言指導家の大原穣子さんは、10歳で終戦をむかえた自らの戦争体験を紹介しながら、「戦争の恐ろしさ、ひもじさを体験した私たちが、孫や子どもたちにこんな思いを絶対にさせてはなりません」と話しました。そして、改憲をあおる小泉首相を批判し、「いま武力でなく話し合いでもめごとを解決していこうという国が世界の4分の3をしめています。コスタリカは軍隊をもたず、難民を受け入れ、その子どもたちに教育をうけさせています。憲法9条はいまや世界の人たちが注目しています」と語りました。
「標準語は軍隊で命令するためにつくられた」という大原さんは、基本的人権をうたった憲法11条を広島弁で、両性の平等をうたった24条を大阪弁で、人間らしく生きる権利をうたった25条を京都弁でユーモアたっぷりに話し、「一日も早く平和で青く輝く地球を取り戻したい。そのためにも、世界の宝物である憲法9条を守っていきたい」と訴えました。
つづいての野田淳子さんのコンサートでは、「里の秋」「死んだ男の残したものは」「千羽鶴」「千の風になって」などを透き通ったきれいな静かな歌声がひびき、参加者を魅了しました。最後は「大きな歌」を会場全体で合唱し、平和への思いを強くしました。
「9条の会にしよど」の狩俣寛敏事務局長は、「9条を守りましょう」という意見広告ビラを二度にわたって一般紙に折り込むなどの結成後1年間の活動を報告し、「国民の半分以上が反対と言えば改憲はできません。憲法改悪反対の一点で、思想・信条・政治的立場の違いをこえて、国民の過半数を結集する運動をつくりましょう」と呼びかけました。世話人会を代表して乗願寺の長澤範行住職が閉会のあいさつをおこないました。
オープニングで元気いっぱいに南中ソーランを踊る西淀川区内の学童っ子たち。
大阪弁、京都弁、広島弁の方言で憲法の条文を話す大原穣子さん
涙がポロポロこぼれて、心に響く曲、詩、歌声を熱唱した野田淳子さん。「里の秋」には反戦の歌詞が、歌われていました。3番目に、さよならさよならやしの島、おふねにゆられて帰られる、ああ父さんよごぶじでと、今夜も母さんと祈ります。など平和の尊さを歌うコンサートでした。
閉会あいさつをする大阪市西淀川区百島の乗願寺住職の長澤範行さん