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2003年度 一般活動経過報告
はじめに
第1章 地域労働者・住民と連帯した運動の構築
(1) 地域労働者・住民と共同の輪を広げる取り組み
昨年11月、西淀川春闘共闘委員会を立ち上げ、「西淀川で働くルールを確立する」シンポジュームを取り組み、西淀川地域の西淀川労連・春闘共闘に加盟していない労働組合への訪問、対話活動を行いました。また、中小企業団体などにも呼びかけ、働くルールづくりの対話運動を展開してきました。2002年春闘の大きな課題として全労連が提唱した「国民総決起型」運動の西淀川での具体化の一つとして、4月12日の国民総決起の場と全国的に提起された日に「いのちくらし雇用を守る西淀川区民集会アンドパレード」をとりくみ、日本共産党をはじめ区内のすべての民主団体と共同して実行委員会を結成して、550人の参加、数十年ぶりの姫島〜千船・塚本へデモ行進など労連が中心になって成功させました。
高齢者の住みやすいまちづくりの観点から「西淀川高齢者住まいづくりの会」に結集して、西淀川にもう一つの特別養護老人ホーム建設めざし、大阪市の不透明な採用決定に対し、毎回の対市交渉などにも参加し、追求の先頭に立ってきました。
今後も一致した要求で民主団体をはじめナショナルセンターの枠を超え、西淀川の労働組合や中小企業団体とつながりを強めていきます。
(2) 総対話で共同の前進と組織拡大の取り組み
労働者の健康を脅かす医療制度の改悪や日本をアメリカの戦争に加担さす有事法制に反対する取り組みなどをとおして労連未加盟労働組合を定期的に訪問する中で、職場情勢が話し合われるなど、交流と連帯をふかめることができました。BSE問題を発端とする牛肉の不正問題を契機に、化学一般日本ハム大阪北支部が労連に加盟するなど一定の成果がありました。また、労働選任オルグ配置で未組織労働者の相談が大幅に増加する中で、全大阪金属と連携した長谷川工業分会の結成や地域労組スマイルにしよどの倍加に近い拡大をすすめました。しかし、まだ大阪労連に加盟している産別で西淀川労連に加盟していない労組も残されており、系統的で粘り強い働きかけを重視する必要があります。
(3) 労働者・区民の雇用と生活守る闘い
働くルール確立を求める署名は、大阪労連が作成した署名付きビラを約3万枚配布してきました。この署名ではひとりで100名近く集めた七福鋼業分会の組合員の経験なども生まれています。また、先の国会で強行可決した医療制度の大改悪に対し、休眠中であった西淀川社保協の再開とそこに事務局団体として結集し、医療制度改悪反対の運動を展開してきました。国民健康保険の減免や生活保護申請の手続き上などの問題で、民主団体と共同して大阪市に交渉してきました。また、労働基準法が各事業所で守られるよう、また、労働災害などで西野田労働基準監督署に度重なる要請行動を行ってきました。
(4) 有事法制をはじめ平和・民主主義守る闘い
同時多発テロとその報復戦争としてアフガニスタンへの空爆などアメリカの戦争に日本を巻き込む有事法制は、平和憲法を持つ国として絶対に許すことの出来ない問題です。先の国会では国民の大きな反対運動で法案を成立できない状況に追いこみました。西淀川労連は、再開された西淀川原水協に参加し、旺盛な宣伝活動(9回延べ参加人数240名)を展開し、6・16国民大集会には西淀川代表団30人のうち10人を労連独自で派遣し、7月18日には「STOP有事法制・医療改悪反対西淀川労働者・区民決起集会」を開催し、その成功(当日参加250名のうち110名が労連から)に大きく貢献してきました。2002年原水爆禁止世界大会にも数年ぶりに代表派遣をしました。また、子供たちに戦争の恐ろしさ、悲惨さを知ってもらえるよう「子供たちに平和を語る集い」を開催するなど、戦争体験や映画上映会にも取り組みました。
第2章 地域春闘共闘の取り組み
2002年春闘の取り組みは、どれだけ多くの組合員が参加する春闘を追求し、2001年11月には西淀川春闘共闘委員会を立ち上げ、「西淀川で働くルールをつくる」シンポジューム成功を皮切りに、団結忘年会、新年旗開きなど懇親を深めてきました。全労連、大阪国民春闘共闘委員会の節ごとの取り組みに呼応して西淀川での具体化をはかってきました。2・20地域総行動では西野田労働基準監督署交渉、集会とデモ、2月27日には「西淀川の労働運動史を学ぶ・乙女争議上映会」など一般組合員が気軽に参加できる取り組みを計画してきました。また、3・7春闘宣言集会、3・14大阪総行動では早朝から会社・工場門前での宣伝行動、夜には「春闘勝利職場対抗ボーリング大会」を14チーム65名の参加で取り組みました。
これらの節ごとの活動をとおして全労連が呼びかけた4・12国民的ストライキ「国民総ぐるみ行動」は、区内民主団体を結集した「いのちくらし雇用を守る西淀川区民集会&パレード」実行委員会が結成されたもとで、民主党、西淀川区医師会、中小企業団体、連合労組などにも集会参加を呼びかけ、550名の労働者区民が参加する大集会として、大きく成功させました。
しかし、春闘の中での賃上げ等の妥結状況は、自公政権の悪政による長引く不況のもとで、賃上げ0回答だけでなく、賃下げが会社側より提案されるなか、経営維持をする上で、その内容をのむ状況も生まれています。
企業内だけの闘いでは限界をしめすもので、こうした状況を変えていくためには、全労連が提起している「地域に出る」活動を強化し、区内の圧倒的多数の未組織労働者の組織化と合わせ、春闘共闘し参加していないあらゆる労組と一致した取り組みの強化と経済闘争だけでなく政治的課題にも多いにとり取組むことが重要になっています。
第3章 組織強化の取り組み
(1) 役員・専従者体制の強化
役員体制の強化、とりわけ専従者配置は、労連活動を旺盛に展開する上で重要な役割を果たしています。昨年9月から嵯峨事務局次長が着任し、労働相談を中心に未組織労働者の一定の組織化を果たした役割、月二回の事務局ニュースの定期発行、各種会議の連絡体制、労組訪問など今までにない日常的な労連活動を支えることが出来ました。労連加盟組合に定期的に訪問する中で、会費納入を再開するところや職場代表者会議にはじめて参加するところも生まれました。このことは昨年総会で専任オルグ配置を決定した方針が正しかったことを裏付けるものです。しかし、長引く不況の中で、労働条件が劣悪になるもとで非専従役員の労連への結集が困難になってきています。こういう時だからこそ日常的に労連への結集を強化する必要があります。
(2) 組織拡大の強化と労働相談
この分野の活動では、懸案になっていた専従者が配置され、画期的な取り組みが展開されました。専従者の配置を契機に労働相談のタテ看板30本貼り出したところ、相談活動が激増し、労働相談室の開設に発展するなど旺盛な相談活動が展開されました。この1年間で受けた相談は、直接事務所にこられた件数だけでも37件と従来の5倍の規模になっています。その内容も解雇問題が16件、賃金・残業・退職金未払い6件、労災問題4件、セクハラその他11件など多岐にわたっていますが、基本的には、相談者の要求にそってそのほとんどが解決され、労働者の暮らしと権利、働くルールをまもる活動を大きく前進させました。
未組織の組織化でも、相談者の6割を組合に加入させたほか、長谷川工業の工場移転反対の相談にのる中で、全大阪金属長谷川工業分会を結成したとりくみなど、大きな前進をつくり出しました。西淀川労連がこの一年間の組織拡大で大阪的にみても数少ない増勢を築きましたが、その重要な要因になっています。
労働相談の内容のほとんどはルール違反であり、労働組合に入ってもらって解決すると言うことでとりくんできたこと、そして、このなかで、全大阪金属を結成しての工場移転反対闘争、労災問題での症状固定をめぐっての労働基準局との交渉、セクハラ問題、ユーメイト問題での郵便局との交渉、生活保護の申請で解決した新聞配達アルバイトの解雇問題など、多くの教訓的な活動が生まれました。
西淀川労連が全面的なバックアップ体制を、とったと言うこととあわせて、この間の大阪労連、全労連が作り出した相談活動の蓄積がこうした成果を得た何よりの要因といえます。くわえて、西淀川では、専従的にあたれるものが二人おり、相談しながら対応できること、区内民主団体のネットワークが何かと力になってくれたことです。また、これまでは、解雇になってから相談と言うことで、本人も復職を希望しないと言うことから、解決金で解決する例が多かったが、宮浦製作所での婦人労働者や、ジャガーのセールスマンの例に見られるように、言われた解雇を撤回し、組合員として働き続けると言う例が生まれていることは重要です。
・今後の発展方向としては
- この間、大阪的にも重視されているストリート相談など、打って出る相談活動
- 組合員が、職場に残ってがんばる活動
- 一人一人の相談にのると言うことで、点在すると言う状況になっている。長谷川工業や七福鋼業の経験を生かした、点から面に発展させる活動
以上の3つの活動を重視する。
また、定期的な訪問活動を通して、牛肉不正買い取り問題が発覚した日本ハムでは、消費者の信頼を裏切る状況のもとで生産減少などが続けばパート、アルバイトの一時帰休などが会社側より提案され、職場の中で雇用不安の状況が生まれています。労連は、パート労働者の雇用確保を化学一般日本ハム労組大阪北支部と共同の取り組みをと呼びかけ、労連加盟を決定していただきました。これらのことは絶えず訪問し、対話することの重要性を教えています。
(3) 機関紙活動
労連機関紙は毎月1回の発行を目指しましたが、若干不定期の発行にとどまりました。また、発行時期がずれることによりニュース性に乏しい内容になりました。今後は、職場交流を中心とした機関紙の定期発行が求められています。事務局ニュースはほぼ毎月2回の発行が出来、労連活動、労働相談などニュース性に跳んだ内容になっています。今までどおり毎月2回発行を堅持することが重要になっています。
(4) 争議支援
大医労第一病院分会の争議は、高裁でも経営側が敗訴したにもかかわらず、最高裁まで不当にも控訴して不受理されました。依然解決がはかれていません。労連は、争議団支援共闘と共に春、秋と抗議集会をもっています。引き続き多くの組合が支援することが求められています。また、この間労働相談の中でさまざまな争議が発生しています。地域労組スマイルにしよどはもちろん労連加盟の労組が「西淀川からいかなる争議をなくそう」を合言葉に働く仲間を支える活動が求められています。
(5) 文化・レクレーション
多くの組合員が気軽に参加できる取り組みとして、文化・レクレーションは重要な活動です。1月には「西淀川地域労働共済結成記念・西淀川ファミリースキーアンド温泉ツアー」32名参加、2月は目で見る労働史・乙女争議映画上映会50人、3月は春闘勝利職場対抗ボーリング大会65名、4月メーゼー前夜祭「武器なき闘い」映画上映会30名、6月潮干狩り30名、7月子供映画会「千と千尋の神隠し」80名、8月花火を見る夕べ50名、「子供たちに平和を語る集い」50名など組合員だけでなく家族、地域の子供達に喜ばれた取り組みをしました。
(6) 教育・学習
昨年は、淀川東淀川労連と共催して「淀川通り学習会」を3回にわたり取り組みました。この学習会には60名が受講しました。また、2002年春闘の中での職場代表者会議の前段で「医療改悪問題」「労連活動」など開催しました。また、30数年ぶりに西淀川で労働学校西淀川教室を56名の受講者で9月30日から12月16日まで10回の講義で教室を労連と関西勤労協で取り組んでいます。特徴的なことは、20代の青年が20名以上この教室に受講していること、また、往年の幹部活動家が参加しています。闘いあるところ、活動の源泉としてたえず教育学習を重視する必要があります。
(7) 地域労組スマイルへの強化
地域労組スマイルの強化という点でも、大きな前進をつくりだした。当初の26人を51人と倍加した組織的な前進ということに加えて、活動も系統的になってきています。ひとつは、一人一人の職場がばらばらであり、相談活動が解決すればやめていくという状況のなかで、いかに組合員を結集していくかということで、毎月ニュースを発行するとともに、年4回の学習会をきめ、全員に声をかけるという取り組みをすすめていることです。もうひとつは、2ヶ月に1回、区内の駅頭宣伝を順繰りにおこない、この間、3駅頭で600枚の加入呼びかけビラを配布しました。さらに、定着のためには、スマイルの中にどれだけ多くの活動家をつくりだすことができるかと労働学校に10人の参加目標を決め、スマイルの中で8人の参加者を組織しました。これらが、組合員の定着と拡大にどれだけ結びつくかと言うことはこれからと言うところですが、新しい努力として評価できるものです。
(8) 労働共済活動の強化拡大
昨年12月に西淀川地域労働共済会が結成されました。共済の労連活動として大阪労働共済に加入している産別だけでなく、自治労連共済、全教共済、福保労共済、医労連共済に加入している単組も参加しています。とりわけ、未組織労働者の組織化の共済として「大阪労働者友の会」は200名を突破し、府下2番目に大きな支所に発展してきました。1月には共済結成記念西淀川ファミリースキーアンド温泉ツアーを取り組み、労連の恒例行事の一つになっています。
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