西淀川労連
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第14期(2003年度)活動経過報告

第1章 地域労働者・住民と連帯した運動の構築と03国民春闘のとりくみ

1)「対話と共同」の推進

 全労連が提唱した雇用・くらし・いのち・平和を守る「国民総決起」型運動の西淀川での具体化として、@医療制度改悪実施の凍結・中止、Aアメリカによる無法なイラク攻撃をやめさせ有事法制成立を阻止する、B労働法制の改悪を阻止することの3点を要求課題の中心として、民主団体の枠を超えて中小企業団体や官制団体までも視野に入れた総訪問を行い、要求への共感を広げることと組織拡大・強化を統一して追及するとりくみをすすめてきました。
 また、要求実現のためには、小泉内閣、自民・公明の「悪政をを変える闘い」が不可欠との立場から、国会解散総選挙や一斉地方選挙で、労働者・国民の立場に立って奮闘している政治勢力の躍進に向けたとりくみと、要求実現のとりくみを結合させてとりくむことを重視してきました。

2)2.20全国総行動のとりくみ

 総行動を成功させるための実行委員会を西淀川春闘共闘委員会と西淀川社会保障推進協議会の呼びかけによって結成し、区内の80を超える労組・団体を訪問し「実行委員会参加の呼びかけと区民集会への参加」を訴えてきました。
 訪問行動では、「雇用、いのち、くらし、平和を守るために、ともに力をあわせよう」と共同を呼びかけ、従来まわっていた三師会、工業会、商工会議所、納税協会などの団体や民主団体にくわえて、労働組合では、府の労政課で作成された名簿記載の64組合を訪問し、新に対話できた労働組合が8組合できました。
行動の特徴として、
  1. どこへ行ってもわたしたちの訴えが大きな共感を持って受けとめられたことです。
    リストラの嵐と倒産で失業地獄といわれる様な雇用不安、こんなときに追い討ちをかけるような医療・年金・失業保険の改悪につぐ改悪、こんなひどいことを許してよいのか、われわれも力をあわせて、集会やデモなどやれることをやろうではないかという呼びかけに対して、どこでも熱心に耳を傾け、こころよく資料を受け取ってくれました。
  2. 労働者と労働組合が痛めつけられているリアルな実態が明らかになったことです。
    御幣島地域に古くからある径大鋼管では、銀行の貸しはがしのため2月に自主廃業になるということで、「昨年12月より、15%の賃金ダウン・もろもろの手当ても削られ、営業は完全歩合給になってしまった」という状況でした。また、「昨年300人の希望退職を実施した、賃上げどころでない」という外車の販売会社など、どことも、春闘どころでないという状況の中で、一つ一つの企業内のたたかいではどうにもならないということを痛感するものとなりました。
  3. 西淀川区の医師会では、全国の医師会がやっているからという対応でしたが、個々の開業医の方を訪問すると、「医療改悪で患者が激減している。集会には参加できないがメッセージをおくるのでがんばってほしい」という反応が少なくありませんでした。
 これらのとりくみを通して行われた、「雇用、いのち、くらし、平和をまもる2.20区民集会&パレード」には、会場となった西淀川区民ホールに250人が参加し、開業医やJAM大阪の組合から寄せられた多くのメッセージが紹介されるなど対話と共同の広がりを実感するものとなりました。

3)街づくり運動、社会保障制度の拡充のたたかい

 西淀川社会保障推進協議会(社保協)の再開へ、民主団体とともに働きかけ、系統的に活動ができるよう努めてきました。
 事務局団体の一員として、医療改悪反対の運動の一環として、区民の健康状態をうきぼりするための「街角なんでも相談・健康チェック・医療相談活動」を街頭や商店街の店舗の空きスペースを利用してとりくんできました。
 また、国民健康保険料の減免・減額申請運動、高齢者高額医療費償還払い制度紹介と活用など制度利用での生活防衛運動としてとりくんできました。

4)イラク戦争反対・有事法制阻止など、反核・平和のとりくみ

 西淀川原水協を中心にとりくみをすすめてきました。
 イラク戦争が開始された直前にとりくんだ「イラク戦争は直ちにやめよ!3・27緊急区民集会」や「アメリカの先制攻撃に抗議する緊急街頭宣伝行動」「有事法制は廃案に!6・5西淀川区民集会&パレード」などでは、事務局団体としての役割を発揮し、西淀川での有事法制反対の世論を高める運動を広げてきました。
 また、原水爆禁止世界大会へ労連代表として、地域労組スマイルの組合員を派遣し、西淀川代表団の一員として奮闘しました。

5)リストラ反対・雇用を守り、労働法制改悪を許さないとりくみ

 「解雇の自由化、不安定雇用の拡大」を狙う労働法制改悪と労働基準法の変質について、日本の労働運動が、今日まで築きあげてきた「働くものの権利を守る」立場で学習会や請願署名・宣伝などにとりくんできました。
全国的に広がった運動の結果、「解雇の自由化」については、法案への盛り込みを阻止することができました。引き続き「働くルール確立」に向けて運動の強化が求められます。

第2章 組織活動強化のとりくみ

1)役員体制、組織運営の強化

 労連活動方針の執行部となる、常任幹事会を毎月第4木曜に開催してきました。

2)組織拡大強化

 労働相談を前面に押し出した活動をすすめてきました。
 この一年間の相談件数は24件、月平均2件と一昨年9月からの月平均3.2件と比べて減ってきています。
 その特徴は、解雇問題が多く半分近くをしめており、他には賃金未払いやデート商法関係の相談など時勢を反映するものでした。また、中小零細業者との交渉で解決に当たって共同で報告書を作成するなどの特徴的な事例も生まれました。
 これらとりくみを通して、12名の労働者が地域労組スマイルに加入し、地域労組の役割がますます重要となっています。
 加盟組織の毎月訪問を定例化することで、全加盟組織からの会費納入が実現できました。専従事務局体制確立の重要性を示すものとなりました。
 加盟各組織での特徴としては、
  • 大私教福島女子高校分会
    ⇒定年制度改悪に対する要求闘争で労働者の心を掴み、
    組合員拡大で4.8倍加(8名⇒38名)
  • 化学一般日本ハム
    ⇒リストラ・合理化の中で、全労連の組合への期待・信頼が高まる。労連に加盟
など、労働者の闘う労働組合への期待を表すものとなっています。
 労連ホームページを開設し、最新ニュースを毎月定期的に更新し労連活動を全世界に発信してきました。アクセス数も1301件(10/1現在)と、労働問題での関心の広がりを表すものとなっています。また、ホームページからの労働相談もありました。
 情報化時代の中で、ますますインターネットを通しての労働相談、宣伝活動が重要となっています。

3)争議

1.医労連第一病院分会
 いのちと健康を守る企業・職場であってはならない事件であり、断じて許るされないこと。西淀川で、働くルールを確立していく運動の礎としての闘いと位置付けてとりくんできました。11月6日には、「医療改悪反対・有事法制STOP、第一病院は直ちに争議を解決せよ!11.6西淀川区民集会」を行い、第一病院周辺にデモ行進を行い、地域住民にアピールしました。
 また、「第一病院小竹理事長は争議を直ちに解決せよ」のビラを3万枚作成し、一般紙などにも折込、西淀川区民に争議内容を知らせる活動をとりくみました。
 結果、高橋組合員については、解雇撤回と賃金・賞与差額の全額清算、退職金を他職員と同基準で支払うこと。宮本分会長については、不当労働行為を認めさせ、謝罪させることで解決させることができました。
2.建交労昭和貨物分会「会社倒産にともなう雇用確保と労働債権確保」のとりくみ
 当面の生活保障と闘争資金確保のための支援カンパなどにとりくんできました。
 裁判闘争の結果、管財人から債権譲渡があり、和解の運びとなりました。
3.全大阪金属七福鋼業分会
 製造現場への派遣労働が禁止されているもとで、七福鋼業では7社の派遣会社から、派遣労働者を雇い入れ24時間操業を行ってきました。
 組合は、職業安定所に指導を求め提訴し、改善させる闘いをとりくんできました。

4)機関紙

 毎月1回の発行を目指しましたが、不定期の発行にとどまりました。
 また、発行時期がずれることによりニュース性に乏しい内容になりました。
 編集体制の確立・強化による定期発行が求められています。
 事務局ニュースはほぼ毎月2回の発行が出来、労連活動、労働相談などニュース性に跳んだ内容になっています。引き続き、毎月2回発行を堅持することが重要になっています。

5)学習・教育活動

 次代の労働組合活動家を育成し、労働運動の発展に欠かせない課題です。今期は、西淀川で30数年ぶりの開催となる、関西労働学校西淀川総合教室の成功に向けたとりくみを中心にすすめてきました。
 とりくみでは、20代の青年が20名以上受講し、全10講義延べ446名(平均44.6名)、修了者 53名(修了率94.6%)皆勤賞 11名と関心の高さを表すものとなりました。引き続き、運動の源泉となる学習教育活動の充実が求められます。
 春闘時期に闘いの展望を学ぼうと、1月8日(水)春闘共闘旗開き学習会「2003年春闘と、たたかいの展望」(講師:山下よしき 前参議院議員(日本共産党リストラ対策部長)、2月17日(月)学習会「春闘・政治の展望を学ぼう。怒り・要求を職場、地域から国民総決起の闘いへ」(講師:中田進先生(関西勤労協)
の2回、学習会にとりくみました。
 4月30日(水)メーデー前夜祭では、「労働者の闘いの歴史に学ぶ」と題して、小林多喜二の映画「蟹工船」を上映会にとりくみました。
 また、アメリカの戦争に日本を巻き込む有事法制の危険な内容を知らせるために5月7日(水)有事法制情勢学習会(講師:竹馬 稔 安保破棄大阪実行委員会事務局長)にとりくみました。

6)文化レクレーション

 多くの組合員が気軽に参加できる取り組みとして、文化・レクレーションは重要な活動です。引き続き組合員の要求に基づくとりくみの充実が求められます。
<とりくみ経過>
  1. 10月29日(火)春闘共闘第2回職場対抗ボーリング大会
  2. 12月23日(月)映画「あつい壁」上映会 エルモ西淀川 150名参加
  3.  1月10日(金)第3回西淀川ファミリースキー&温泉ツアー  42名参加
  4.  3月13日(木)春闘共闘第3回職場対抗ボーリング大会参加:14チーム45人
  5.  5月25日(日)潮干狩り
  6.  8月 3日(日)淀川花火大会を見る夕べ

7)財 政

 加盟組織の毎月訪問を通して、今期は、全ての加盟組織からの会費納入を行うことができました。このことは、専従事務局員を配置できたことと大きく関連しており、財政強化と運動の前進は、切り離すことのできません。引き続き財政確保に向けたとりくみの充実が重要となっています。

8)労働共済の強化と拡大

 西淀川地域労働共済会は、西淀川労連の文化・レクリエーション活動を全面的に支え、労連組合員の福利厚生活動に貢献してきました。未組織労働者の組織化のための「大阪労働者友の会」は、230名を有し大阪府下で2番目に大きな支所になっています。給付内容も宿泊補助、慶弔など積極的に活用され、一定普及されてきました。
 今後は、個人共済の交通災害共済・火災共済・自動車共済を中心に組織することが重要となっています。また、共済事業を労連活動の大きな柱として位置づけることが求められています。





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